2020年11月2日月曜日

食品化学・分析学実験

みなさん、こんにちは!
11月に入り、早いもので今年もあと2か月となりましたね。

さて今回は、10月29,30日に1年生を対象に実施されました「食品化学・分析学実験」の様子をお伝えします。

入学後初となる実験の一日目は、三大栄養素:タンパク質・脂質・糖質(デンプン)をそれぞれに適した方法で検出し、衛生管理の基本である洗浄度のモニタリングを行います。

この実験では、定性(検出されるかされないか)と定量(何がどのくらい検出されるか)の違い、コントロール(対照)の重要性などの概念を理解することを目的としています。

◇脂質の検出◇
脂質はクルクミン蛍光反応を用いて検出します。クルクミンはウコンなどに含まれるポリフェノール化合物です。

ラードを塗布したビーカーにクルクミン・エタノール溶液を滴下し、軽く揺り動かして表面になじませませます。

その後、班ごとに指示に従って異なる方法で洗浄します。
脂質を付着させない陰性対照(ネガティブコントロール)と、付着させて洗っていない陽性対照(ポジティブコントロール)とで比較します。


紫外線を当てると、クルクミンが明るい緑色に発光する様子を暗室で確認しました。とてもきれいですね✨

◇タンパク質の検出◇
タンパク質の検出には、ニンヒドリン反応を利用します。



ニンヒドリン試薬は、有機溶媒であるブタノールに溶かします。引火しやすい特性があるので、弱火で沸騰させないよう加熱していきます。また、吸引しないように気をつけます。


タンパク質が残っていれば、ニンヒドリンがアミノ酸中のアミノ基と結合して青紫色に変色します。

◇デンプンの検出◇
デンプンの検出には、ヨウ素ーデンプン反応を用います。三角フラスコにデンプン液を滴下し、乾かしてから洗浄します。


ヨウ素/ヨウ化カリウム溶液を加え、デンプンが含まれていれば、赤褐色(アミロペクチン)~青紫色(アミロース)に発色します。

もち米にはアミロースのみが含まれ、うるち米にはアミノペクチンとアミロースがおよそ8:2の割合で含まれているそうです。🍚




久々の試薬の取り扱いやバーナー操作などで、少し緊張して疲れたかもしれません。
ゆっくり休んで明日に備えてください🍀






←キムワイプのLine Stamp


◇◇◇◇◇

DAY2
二日目はフォーリン・チオカルト法という分析法を用いて、市販のペットボトルの茶飲料中のポリフェノールの量を測定する比色定量実験を行います。

ワインやチョコレートで知られるポリフェノールですが、他にも植物性の食品の多くに含まれ、何とその数は5000種類以上とのこと!

知らず知らずの内に、毎日いろいろな種類のポリフェノールを摂取しているのですね(*'▽') 

なお、緑茶にも約6種類のカテキンが含まれているそうです🍵

カテキン濃度の測定には、まず正確な濃度を測るための「ものさし」となる検量線を作るために、カテキンと似た分子構造をしている没食子酸の標準溶液をつくることから始めます。


没食子酸標準液原液をマイクロピペットでマイクロチューブに移し、蒸留水を加えて段階的な水溶液を作ります。カチカチ・・・

必要に応じて、チップ(先端)を交換します








0(蒸留水), 2.5, 5, 10, 15, 20mg/100mLの標準液と、濃度が高いと測定しにくいため希釈したお茶のサンプルです。


水、飽和炭酸ナトリウム溶液、フォーリン・チオカルト試薬をよく混合します。

お昼休みの間室温に十分置いて発光させたのち、分光光度計で吸光度を測定します。
島津製作所の分光光度計 UVmini-1240










希釈溶液濃度の低いサンプルから、測定したABS(Absorbance:吸収・吸光度)値をプロットして検量線を作成します。

横軸が濃度、縦軸が吸光度で、うまくいっていれば、通常直線に近いものになります。

検量線を基に、後から分光光度計で測るお茶のABS(Absorbance):吸光度の値から、ポリフェノール濃度を算出することができます。

高校で文系選択だった方は、少し大変だったかもしれませんね(・_・ 
疑問点は解らないままにせず、💻📱📚調べたり、Classroom等で質問してクリアにしておきましょう(^^)/ 

入学後初の実験レポートも頑張ってください!


◇◇学科事務室◇◇


2020年10月19日月曜日

食品衛生学・微生物学実験 ~「食品衛生微生物学」編 ~

みなさん、こんにちは!

本日は10/13.14に行われました、2年次開講科目である食品衛生学・微生物学実験「食品衛生微生物学」編をご紹介いたします♪

今回の実験では、食品中の微生物の基本的な測定方法を習得することを目的として、衛生状態や腐敗の有無の目安になる一般生菌数を、混釈平板培養という手法で検出し計測します。

玉ねぎやバナナといった野菜や果物の他に、蒸しパンやベジマイトなど、学生さんそれぞれが、測定したい食材をサンプルとして持参しました。

普段からよく目にして、摂取している食材には、どれ位の量の微生物がいるのでしょう?!


サンプルを細かくカットして、生理食塩水希釈水と共に滅菌された袋に入れたのち、ストマッカーという粉砕装置にかけて均質化(ホモジナイズ)します。この工程を行うことで、細菌が抽出されやすくなります。



さて、問題です。この画像は何を粉砕したものでしょうか?


正解は、卵焼き🥚とのことでした。
焼いてきたのでしょうか? はたまた市販のものでしょうか?!( *´艸`)


袋の中から採取した懸濁液と、生理食塩水希釈水をミキサーで攪拌させます。

微生物はとても数が多いので、数えやすくなるように段階的に10倍ずつ希釈していき、培地も加えます。
この後、24時間の培養をおこなうと、サンプルの中の微生物が集落(コロニー)を形成し、目に見えるようになります。

しっかり( ..)φメモメモ

インキュベーター(培養器)を37度に設定し、24時間培養します。


また明日✋

◇◇◇◇◇

DAY2
学生のみなさま、先生方、二日間連続のスクーリングおつかれさまです(__)

本日は、コロニーカウンターで培養後のサンプル中のコロニー数を計測し、計算で微生物の数を算出します。

コロニーが形成されているか、どんな状態か、まずは観察。


根気よく地道にカウントします('◇') 
測る人、記録を取る人、チームワークですね!

CFU (Colony Forming Unit) とは「コロニーをつくる能力を持った細胞の数量」とのこと。(・_・フムフム 

さて、気になる結果の一例です。

玉ねぎ:3300個/g
鶏肉:2万5千個/g
ネギ:163万個/g
卵焼き:8250個/g
蒸しパン:9.5個

ネギぶっちぎりトップですね😏
ご自宅でカットしてきたサンプルとのことですが、先生曰く驚くべき数値ではないそうです☺

ちなみに、鶏肉は生で、卵焼きは3日前のもの、蒸しパンは袋から開けたばかりのものです。

レポートもがんばってください(^_-)-☆


以上、3回シリーズの内の「食品衛生微生物学」編でした。
※今年度は、新型コロナウイルスの影響で、例年とは異なる内容になっております。

「食品微生物学」編 ・「食品衛生化学」編もおたのしみに!





先週金曜日に美しい秋空を見かけ一枚📸✨
雨をもたらす巻積雲だったのでしょうか。多分にもれず、翌日は冷たい☔になりました。

週末は2日間に渡って総合型選抜入試が行われました。受験された学生さん、携わった教職員のみなさま、本当におつかれさまでした!


◇◇学科事務室◇◇

2020年10月6日火曜日

基礎物理化学スクーリング

みなさん、こんにちは! 

本日は1年生を対象に、必修科目である「基礎物理化学」のスクーリングが本館3Fの中講堂で行われました。


座席表を確認して着席。(次回から席は自由です。)希望者114名の参加でした。

中講堂前からの眺めです。天気の良い日は丹沢がとても美しいです。🏔✨


 
夏のスクーリングに参加できなかった学生さんを対象に、配布物などの説明などがあった後、いよいよ初の対面授業です。これから4年間一緒に学ぶ仲間ですね(^^♪

本日の講義は「基本的な物理化学量と物質の状態」がテーマで、基本的な単位や換算、また関数電卓の使い方などを学びました。

来週からは「基礎有機化学②」のスクーリングもはじまりますね。参加される方は、場所が1号館の4階141講義室になりますので、お間違いのないように☺

何か分からないこと、不安なことがありましたら、遠慮なく事務室brs.fbb-info@nihon-u.ac.jpまでお問い合わせくださいね!


キャンパスの木々も彩づいてきました🍂
寒暖の差が大きい時期ですので、体調管理に気を付けましょう!


◇◇学科事務室◇◇