2021年3月1日月曜日

基礎食品製造実習Ⅱ(大豆)

みなさん、こんにちは!お元気でお過ごしでしょうか?!

本日は2年生の希望者を対象に4日間にわたって実施されました、基礎食品製造実習Ⅱ(大豆)の様子をお伝えいたします。

今回の実習では、各班で設定した条件(大豆の品種・浸漬時間・納豆菌の量・発酵温度)を基に納豆を製造した後、品質試験官能検査などを用い科学的に分析します。

安心安全の国産大豆

まずは選定して割れ・欠けを省いて粒を揃えます。大豆は、とよまさり(大粒)・すずまる(小粒)・黒千石(黒大豆)など。

 
一日水に漬けた大豆を、圧力鍋で蒸煮します。浸漬する水量は豆の1倍、2.3倍、4倍です。

ふっくら😃

枯草菌の一種である納豆菌(学術名Bacillus subtilis var.natto) を、109cfu、104cfuと量を変えて植菌した後、インキュベーターへ。
(庫内温度は4℃・20℃・40℃・70℃に設定)
 
容器の正式名称は、PSP角容器というそうです🧐

24時間発酵させた納豆がこちら↓↓↓実験室中に発酵した香りが漂います。
40度で発酵させた"標準タイプ"は、しっかり糸を引いています(^^)

一方、それ以外のものに糸引きはありません。
食べて味わいを確かめてみたかった~という声もちらほら☆彡 (今年度は試食なし)
 

糸引きや臭いの強さと、諸条件との相関関係も気になるところです。
フリー素材です...

最終日は培地表面にできたコロニー数から生菌数を測定したり、
 

電気泳動でγーポリグルタミン酸を検出して、分子量を測定しました。 
 
電気を流すとマイナスからプラスに流れ、泳動距離が長いもの程分子量が小さくなります。
アガロースゲルに染色液を添加することで、はっきりと目視可能に✨

最後に、班ごとにプレゼンをおこないました。🎤👏👏


今回の実習を経て、更に詳しく納豆の事を知りたい、研究してみたいと思われた方も多かったのではないでしょうか。身近な食材も、掘り下げていくと本当に奥が深いですね。

現在店舗やウェブサイトで販売される納豆の種類は、なんと3千超!
各メーカーから様々な研究・実験を経て、流通に至っているのでしょうね。
パケ買いしたくなるような商品も(*'▽')

"Japanese Superfood Natto"として、YouTube等でもworldwideに紹介されています。
斬新だけど案外おいしい食べ方を発見できるかも知れません🤭
薬味やちょい足しにもいろいろありますよね。

腸内環境を整え、健康・美容にも有用でよいこと尽くしの納豆。
みなさんも、ぜひ日々の食生活に取り入れてみてくださいね!🍚🥢

◇◇学科事務室◇◇