本日は、昨日行われました『食品生命機能学研究室』の卒業研究・大学院研究の中間発表会の様子をお伝えいたします♪
午前中は学部4年生がグループで、午後は修士課程1年生による研究の経過報告が行われました。
テーマを選んだ経緯や、これまで得られた実験結果からどのように発展させたか、また実験データの解析から導かれた考察、最終発表に向けた計画などをそれぞれ発表しました。
みなさん、こんにちは!
今回は当学科を卒業し、博士後期課程1年次に所属している君島愛美さんの話題をお届けいたします。
まずは、先日北海道にて開催された第71回日本食品保蔵科学会にてプレゼンをおこなっている様子から。演題は『市販ハチミツからの納豆菌の分離及びその特性評価』です。
新しく仲間入りした超音波機で実験もはかどります |
4年生と一緒に今後の実験方針を相談 |
クリーンベンチで滅菌作業中 |
日差しが強い日が続くと思ったら、雨が降って蒸し暑かったりとお天気が不安定ですね。
お元気にお過ごしでしょうか😺
さて、今回は、2年次開講科目で必修科目である「食品製造学実験」についてご紹介します。
この科目は実験を通して、食品の原料・製造方法・製造原理について学ぶとともに、食品の性質や安全管理の重要性を理解することを目的にしています。
各実験は4人グループで行います。学生同士が連携・協働して、情報を収集し、論理的に考えることができることを目指します。
本年度は、マヨネーズ、ジャム、豆腐の製造について学びます。
マヨネーズの製造・・・乳化について理解する🐣
種々の条件を設定してマヨネーズを製造し、データ解析をする。検卵器でたまごの鮮度調査 |
多糖類の加工特性を理解し、ペクチンのゼリー化に及ぼす要因について実験する。
果肉を煮詰める |
こし器で裏ごしする→粗ペクチン |
みなさん、こんにちは。
連日ムシッとした日が続いてますが、バテてないですか?!
久々の更新となりましたが、今回は3年次必修の『食品生物化学・工学実験』の様子をお届けしたいと思います☺
◆◆生物化学分野◆◆
◇動物細胞を用いた機能性評価◇
私たちの健康維持に必要な免疫細胞の一種であるマクロファージの細胞機能の変化を調べました。
画像はクリーンベンチ内で無菌状態にして、動物細胞(マクロファージ様細胞株J774.1)を乳酸菌とともに培養をおこなっているところです。
大切な前処理である試薬の調整中 |
THP-1から抽出したDNAを、プライマーやDNAポリメラーゼなどの試薬と混合し、サーマルサイクラーで増幅させる実験をおこないました。(すみません、実験の画像はありません)
サーマルサイクラーは、温度の変化のみで特定の遺伝子断片を増幅させる機器で、温度・時間・増幅させるサイクル数をプログラムして使用します。
◆◆食品工学分野◆◆
◇乾燥による食品中の水分調整◇-乾燥機構と乾燥特性曲線-
固形食品の赤外線乾燥を行い、質量(含水率)の経時変化から乾燥速度を求め、乾燥特性曲線を作成して乾燥機構を考察しました。
モデル食品には、濃度を変化させた水溶液を含浸させた高野豆腐を用います。
ポリフェノール量の分析に使われるフォーリンチオカルト法(1年次の食品化学・分析学実験でてきましたね^^)を用いて、出がらし茶葉を真空凍結乾燥したものから粗ポリフェノールを抽出します。
飲み終わった茶殻にもまだまだポリフェノールは残存します。
有効利用の観点からも抽出特性を把握することは重要ですね(*‘∀‘)
溶媒:蒸留水とエタノール水溶液(モル分率0.1)
■学科事務室■